こんにちは。
谷川です。
今回のテーマは
【小規模美容室が廃業になりそうな時の財務戦略】
です。
小規模美容室が廃業になりそうな時の財務戦略
美容室の経営には経営戦略と財務戦略が必要です。
経営戦略とは、
客単価アップ
来店回数のアップ
集客
などのお店の売上を上げるために計画を立ててやっていきます。
売上を上げていくことは非常に大切です。
しかしながら、
いつも上手くいくとは限りません。
経営戦略とは別の財務戦略が必要です。
特に本当に困っている時には、資金が必要です。
お店が赤字になっても、資金があれば、廃業は逃れることが出来ます。
例えば、返済を数ヶ月伸ばすことが出来たら、そのあいだに対策が取れます。
美容室の経営は数ヶ月あれば、1時的に売上を上げていくことは可能です。
そして、
お金の借り方、返し方。
金融機関の使い方やつきあい方。
借入条件を最適化する。
このように、資金調達を含めた財務戦略が必要です。
資金調達のポイント
金融機関にとってお金を貸すときに重要なことは、返済能力があるかどうかです。
返済能力の高いお店はプロパー融資(信用貸し)で低い金利で借りることが出来ます。こう言うお店には金融機関も積極的に融資したいと考えています。
年間売上以内であれば、割と簡単に貸してもらえます。
例えば、
3000万円の借入があり、10年で返済(元金)。
1年→300万円の返済
1ヶ月→25万円
このパターンは正常先の目安です。
利息は経費になると言っても支払うことでは返済と同じです。
1ヶ月に25万円+利息となると、1ヶ月の売上は経費などを考えて、最低でも150万円以上は必要となります。
借入金の返済は利益から払うので、返済後に現金が残っていない場合は危険です。
資金がない時ほど、財務戦略をしっかりと考えて、
いつ、どれぐらいの資金が必要なのか。
返済期間をどれぐらいが適正なにか。
返済措置期間が必要なのか。
どれぐらいの期間で対策が打てるのか。
これらをまとめることが必要です。
そして、
美容室が存続していく上で支払う順位は、
- スタッフの給料
- 仕入れなどのディーラーへの支払い
この順番になります。
そのあとが、
金融機関への支払い
税金
良くない言い方ですが、お店の存続には致し方がないと感じます。
資金繰りが本当に困ったとき
資金が本当に困ったときは金融機関との交渉が大切になります。
極端な言い方になりますが、
銀行は2ヶ月は待ってくれます。
催促などの連絡は来ると思われますが、2ヶ月は待ってくれます。
3ヶ月になるとアウトです。
3ヶ月になる前に対策が必要です。
そんな時は、前もって資金不足になりそうであれば、
- 追加融資を必要な分だけ借りるか、
- 条件変更(リスケ)を申し込みましょう。
返済の延滞がある状態だと、条件変更に応じてもらえないので気をつけましょう。
条件変更をするときには、保証料がかかる場合があります、そして条件変更している間は借入ができなくなるので、よく考えて行動しましょう。
しかし、条件変更をして利息のみの支払いにすると、先ほど例にたとえると、
1ヶ月25万円の支払いがなくなり、年間で300万円の運転資金が出来ます。
300万円の融資を受けたことと同じような感じです。
本当に困ったときはこの方法が有効です。
まとめ
資金繰りに困らないようにするためにも、返済計画などの財務計画・財務戦略が必要です。
先手を打つことによって、気持ちにも余裕が生まれ、経営に注力出来ます。
現状をしっかりと把握し、戦略をたてることはこれからの小規模美容室の経営には必要不可欠です。