こんにちは。
谷川です。
今回のテーマは
【小規模美容室の経営者が財務に強くなるための数字の見方】
です。
小規模美容室の経営者が財務に強くなるための数字の見方
確定申告をしたり、会計士さんに決算書を作ってもらったりしていると思いますが、
これに出てくる数字を理解していますか?
これらは税金の収める金額を知るためのものと考えています。
私が考えている数字・見ている数字は、
どこに手を打てば利益が出るか
を、見ています。
どこに手を打てば利益が出るか
現在、多くの美容室が厳しい経営を強いられています。
原因は、
客数の減少が止まらなくて利益が減っている、支払いが増えたり支払わなくてよかった経費が増えているからです。
そして、
繁盛しているように見えても、実はあまり儲かっていなかったり、
逆に儲かっているお店もあります。
この差はなんでしょう。
この違いは、勘だけに頼って経営している人や、売上と経費のバランスが分からなくて経営している人と、
お店が稼がなければならない利益を知っている。
の違いです。
お店を継続する事に絶対に必要なのは、
売上でもなく、粗利益でもなく、利益です。
経営の勉強の体験についてはこちらでも紹介しています。
是非、読んでみて下さい。
粗利益とは
粗利益は、
売上高−仕入(材料費)です。
売上の中で店販売上が多いお店は、仕入れが多くなるので、
粗利益率は10%から13%ぐらいが良いと思われますが、利益率を上げる事よりも、
粗利益額が上がる方が良いです。
仕入れコストを下げたり、在庫を調べて動いていない店販商品を調べたり、売上にあまりつながらない物を調べたりして、返品できるものは返品したり、他の商品と交換したり、余分な物を仕入れないようにする事で粗利益は増えていきます。
経費
経費のなかには、
- 人件費(人)
- 経費(モノ)
- 金利(金)
そして、広告宣伝費のような戦略費・教育、研究、などの勉強にかかるもの
が、あります。
人件費は、
人件費÷粗利益=労働分配率
になります。
そこで大切なのは、スタッフ1人当たりの粗利益です。
これは、おさえておくべき数字です。
例えば、
月間のスタッフ1人あたりの粗利益が50万だとすると年間600万になります。
給料に表すと、
労働分配率40%とすると、年収240万。
労働分配率50%とすると、年収300万です。
スタッフの給料を上げたいならば、
月間のスタッフ1人あたりの粗利益80万を目指したいところです。
このスタッフ1人あたりの粗利益を上げるには、
メニューを見直したり、セットメニューを作ったりして、1時間当たりの客単価を上げることで粗利益が上がります。
そして、
次回予約や予約を調整して生産性を上げる事が大切です。
経費は、
家賃の交渉
節約できる事は他にないか調べる。
減らした経費は広告宣伝費や未来の利益のために使うべきです。
金利は、
借入先の銀行や日本政策金融公庫などに交渉をしたり、金利の安い商品に借り換える努力をしましょう。
数字に強くなると、きちんとした説明ができたり、質問されても明確に答える事が出来ますし、利益を上げる方法も説明できるのです。
まとめ
どこに手を打てば利益が出るか
お金を残すための経営をする為に、必要な数字を見る力をつけなければなりません。
数字に強い経営者になりましょう。